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ローレライの解放が『ルーク』の手によりなされ、暗闇に落ち込みかけた意識が不意に浮上する。
落ちかけた意識の中(もはやそんなもの存在していないはずなのに)聞こえたのは最後の最後で一個人と認めることの出来た存在の声。
本当は認めていたのに最後の最後まで駄々を捏ねたのは自分。
怖かった。
ただそれだけ。
今までの拠り所も、憎しみも。
全て無意味と思い知らされる事に怯えた。過去に捕らわれた。
それでも、彼は…半身はわだかまりすら踏み越えて歩み寄ってくれた。
本当は嬉しかった。
人付き合いなんて放棄していたから、どう言葉を返せば良いのかわからなくて、最後の最後まで彼を困らせた。
約束をしたのに、守れなかった。守れるかわからないから約束は嫌いだったのに。自分自身が交わした大切な約束まで守れなかった。
『アッシュは生きて』
声のはずなのに、酷く不鮮明で…。
『俺の変わりに、みんなに会って』
髪を撫でられたはずなのに不確かで…。
『アッシュもみんなもだいすき』
抱きとめられていたはずなのに、体は落ちていく。
『ごめんなさい…』
あたたかくて落ち着くはずなのに、不安と恐怖に叫びそうだった。
『約束…守れない』
逝くな。
逝くな、『ルーク』
さよなら…
「ルーク!!」
飛び起きたのは、セレニアの花畑。
今は夜。
月明かりの中、ルークの好きだった儚い花が揺れていた。
失った、永遠に。
二度と会えない。
心が壊れそうになる(だって彼は自分と同じ)
目の前が暗い(化け物扱いしない人)
やっと同じでなくて同じだと理解したのに(ローレライ、かえして)
歌が聞こえる。
あとがき:初作品です。いきなり真っ黒で救いなし。
それでもアシュルクと言い張ってみる。
この後、奴は世捨て人になります。
作:秋音 鈴
落ちかけた意識の中(もはやそんなもの存在していないはずなのに)聞こえたのは最後の最後で一個人と認めることの出来た存在の声。
本当は認めていたのに最後の最後まで駄々を捏ねたのは自分。
怖かった。
ただそれだけ。
今までの拠り所も、憎しみも。
全て無意味と思い知らされる事に怯えた。過去に捕らわれた。
それでも、彼は…半身はわだかまりすら踏み越えて歩み寄ってくれた。
本当は嬉しかった。
人付き合いなんて放棄していたから、どう言葉を返せば良いのかわからなくて、最後の最後まで彼を困らせた。
約束をしたのに、守れなかった。守れるかわからないから約束は嫌いだったのに。自分自身が交わした大切な約束まで守れなかった。
『アッシュは生きて』
声のはずなのに、酷く不鮮明で…。
『俺の変わりに、みんなに会って』
髪を撫でられたはずなのに不確かで…。
『アッシュもみんなもだいすき』
抱きとめられていたはずなのに、体は落ちていく。
『ごめんなさい…』
あたたかくて落ち着くはずなのに、不安と恐怖に叫びそうだった。
『約束…守れない』
逝くな。
逝くな、『ルーク』
さよなら…
「ルーク!!」
飛び起きたのは、セレニアの花畑。
今は夜。
月明かりの中、ルークの好きだった儚い花が揺れていた。
失った、永遠に。
二度と会えない。
心が壊れそうになる(だって彼は自分と同じ)
目の前が暗い(化け物扱いしない人)
やっと同じでなくて同じだと理解したのに(ローレライ、かえして)
歌が聞こえる。
あとがき:初作品です。いきなり真っ黒で救いなし。
それでもアシュルクと言い張ってみる。
この後、奴は世捨て人になります。
作:秋音 鈴
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