まだまだ続くよ子供ネタ 恐らく飽きるまで

アッシュ視点

次の日、ホテルの食堂に集まると、あのアン……正式に聞いた名前はアンジェリカというらしい。家名も含めて名乗らないのはキムラスカ血縁者と分かる髪の色を危惧してなのかもしれない。

結局あの後は、チーグルのような泣き声を上げ続け、てんかんでも起すのでは心配になるほど泣きじゃくるアンをレプリカが宥めていた。

朝食の席でもアンはレプリカの横に座り、かいがいしく世話を焼こうとするガイを拒否している。

「はーなーれーるーでーすーのー！」
「ルークの娘なら俺の娘も同然だ！　気にしなくてもいいじゃないか！」
「きもちわるいんですの～！！　アンのパパ様はアッシュさまですの！　きもいですの、ママ様～」
「ガイ……悪い、俺も引く……」
「ルーク！？　」

ドン引きといった表情でレプリカがガイに声をかけるのを、いっそ清々とした気持ちで眺めていると、アンはきゃらきゃらと笑い声を上げてレプリカの膝に倒れ込む。こちらに気付いた。

「あ、パパ様ですの～。おはようございますですの～」

やめろ、周りの眼が痛い、第一七歳の餓鬼が居る年齢じゃねぇ！